ソフトバンクからLINEMOへの乗り換えはおすすめでしょうか?このページではソフトバンクとLINEMOの比較やメリット・デメリット、違いや注意すべき点を解説し、おすすめできる方はどんな人か、また実際のMNP乗り換え方法についても解説しています。
目次
LINEMOに乗り換えるメリット
料金プランが安い
画像出典:https://www.linemo.jp/
LINEMOはソフトバンクに比べ、料金がぐっと安くなります。ソフトバンクのメリハリ無制限とミニフィットプランとの料金を比較してみました。
メリハリ無制限は月額7,238円でデータを無制限に使えるプランです。
そこに新家族みんな割(3回線以上)で-1,210円引きを適用し、おうち割光セット-1,100円が適用になると月額4,928円になります。
ソフトバンク メリハリ無制限 | |
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基本料金 | 7,238円 |
新みんな家族割(3回線以上) | -1,210円 |
おうち割光セット | -1,100円 |
割引後価格 | 4,928円 |
各種割引を最大限にしても月額は4,928円です。
そしてデータ使用量が3GB以下だった月は、自動的に-1,650円引かれます。そのためあまり使わなかった月は3,278円となります。
ソフトバンク メリハリ無制限(3GB以下) | |
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基本料金 | 7,238円 |
新みんな家族割(3回線以上) | -1,210円 |
おうち割光セット | -1,100円 |
勝手に割引 | -1,650円 |
割引後価格 | 3,278円 |
3GB以下の場合は3,278円となります。
ミニフィットプラン+は、0GB~3GBまでの使った分だけのデータ料金を支払うプランです。このプランは最大3GBまでで3GBまで使うと月額5,478円かかります。そうするとメリハリ無制限の3GB以下の場合の料金(3,278円)より割高になってしまいます。
ソフトバンク ミニフィットプラン+ | |
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1GB以下 | 3,278円 |
2GB以下 | 4,378円 |
3GB以下 | 5,478円 |
それではLINEMOの料金プランです。ラインモのプランはシンプルで、2つしかなく基本料金のみで色々な複雑な割引がありません。
LINEMOのプラン | |
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ミニプラン(3GB) | 990円 |
スマホプラン(20GB) | 2,728円 |
ミニプランは3GBまで使えるプラン、スマホプランは20GBまで使えるプランです。ソフトバンクのような家族割引、光セット割など各種割引がない代わりに、基本料金がとても安いです。
また上の表は基本料金(データ)ですが、電話料金は使った分だけ支払い、通話が多い方は定額通話オプションも用意されています。
ここでメリハリ無制限とミニフィットプランと比べてどれくらい安いか表にしてみました。
メリハリ無制限との比較 | |
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メリハリ無制限の3GB以下の場合 | 3,278円 |
ラインモのミニプラン(3GB) | 990円 |
差額 | 2,288円安い |
メリハリ無制限との比較 | |
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メリハリ無制限の3GB以上の場合 | 4,928円 |
ラインモのスマホプラン(20GB) | 2,728円 |
差額 | 2,200円安い |
ミニフィットプラン+との比較 | |
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ミニフィットプランの3GBまで | 5,478円 |
ラインモのミニプラン(3GB) | 990円 |
差額 | 4,488円安い |
このように、ラインモの料金はソフトバンクに比べて非常に安いことがわかります。家族割や光割などがありませんが、元々の料金が安いため、ソフトバンクに比べると家族で乗り換えたとしても、断然お得になるのですね。
ソフトバンクと同じ電波・エリア・速度
あまりに差額があるので、安かろう悪かろうではないかと心配になりますが、実は通信品質・通話品質はソフトバンクと全く同じです。
まずラインモはソフトバンクと同じ回線をそのまま利用しているため、ソフトバンクの電波が届く所はラインモも繋がり、エリアも全く同じです。ソフトバンクは人口カバー率99%以上なので、ラインモも日本各地でしっかり繋がります。
速度もソフトバンクと同じで、格安SIMによくある通信速度の不安定さやお昼の速度低下もありません。それはソフトバンクから回線を借りているのではなく、回線をそのまま使っているためです。(よって、ソフトバンク通信障害時などは、同じようにラインモも繋がらなくなります。)
LINEMOは安さは格安SIM並みですが、通信・通話品質はソフトバンクと全く同じなので安心です。
LINEがギガフリー
画像出典:https://line.me/ja/
LINEMOの大きな特長に、LINEアプリがギガフリー(カウントフリー)である点があります。LINEトーク、ライン通話、ラインビデオ通話など、主なLINEアプリの機能を使うとき、データを消費しないため、データ残量を気にせず使い放題できます。
家族や友人、離れて住む親族などにLINEをメインに使用している方も多いと思いますが、ラインモならデータを使わなくて済みます。学校のやりとり、習い事、オンライン会議も最近ではよく行われていますが、ビデオ通話も消費データにカウントしません。
そのためミニプランなら3GBまで、スマホプランなら20GBを使い切ったら低速化しますが、ラインアプリだけは低速化後もサクサク高速でつながります。
2年縛りや違約金・事務手数料がない
ソフトバンクからの乗り換えでは違約金はありません。2年縛りも撤廃されています。ソフトバンクの古いプランをお使いの方も契約更新月を気にせず乗り換えることができます。
またLINEMO契約時の事務手数料も無料化しています。
ソフトバンク | LINEMO | |
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契約解除料(違約金) | 0円 | 0円 |
MNP転出料 | 0円 | 0円 |
契約事務手数料 | 0円 | 0円 |
2年縛り | 撤廃 | なし |
今のスマホ・電話番号そのまま使える(MNP)
ラインモはソフトバンクと同じ電波を使うため電波の相性問題が起こらず、今使っている端末をそのまま使うことができます。
ドコモやau、楽天モバイルなど他社からの乗り換えでは、対応バンドが合わずに端末の買い換えが必要になるケースが多いですが、ソフトバンクからの乗り換えならそれは不要です。(ただしあまりにも古い機種は買い換えが必要になります)
使える端末 | 2015年6月以降販売の端末 |
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SIMロックの解除 | 必要 |
またソフトバンクで使っていた電話番号をそのまま移行する(使う)ことができます。これをMNPといい、ソフトバンクからの乗り換えなら自動で手続きが完了します。
ソフトバンクメールが使える
画像出典:https://www.softbank.jp/mobile/service/mail/smartphone/smail/
従来ラインモに乗り換える場合、ソフトバンクのキャリアメールは引き続き使うことができませんでした。しかし2021年12月からキャリアメール持ち運びサービスが始まったため、ラインモでもソフトバンクメールを使い続けることができるようになりました。
ソフトバンクメール持ち運び | |
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ソフトバンク解約後・MNP乗り換え後 | 使える |
利用料金 | 年3,300円/1アドレス(月額330円払い予定あり) |
支払い方法 | クレジットカード払いのみ |
対応メールアドレス ソフトバンク |
@softbank.ne.jp @●.vodafone.ne.jp※1 @disney.ne.jp @y-mobile.ne.jp @willcom.com @pdx.ne.jp @●●.pdx.ne.jp @i.softbank.jp(Eメール) |
対応機種 | iPhone, Android |
申し込み | ソフトバンク回線解約・MNP転出後31日内に |
保存容量 | 200MB/5,000件 |
機能 | 2022年夏頃メールアドレス変更が可能に |
月額330円程度の費用がかかりますが、キャリアメールがないと困る方もこれで安心ですね。
即日切り替えでき不通期間なし
ラインモへの乗り換えでは、電話・通信が使えなくなる時間はほぼありません。
それはSIMカードが届いて自分の好きな時間に、回線を切り替えることができるためです。オンラインで手続きするまたは、開通センターに電話をして、10分~30分以内にラインモの新しいSIMが使えるようになります。
そのため休日など、電話があまりかかってこない日の都合のよい時間に切り替えることで、不通期間をほぼゼロにすることが可能です。
切り替え期間 | |
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オンライン手続き | 最大15分 |
電話で手続き | 最大1~2時間 |
容量までテザリングできる
ソフトバンクのメリハリ無制限プランではデータは無制限に使えるものの、テザリングは30GBまでという制約がありました。ラインモではミニプランなら3GBまで、スマホプランなら20GBまで契約容量いっぱいテザリングが可能です。
もちろん申し込みや別途手数料などは不要です。
ソフトバンク メリハリ無制限 | 30GBまで |
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LINEMO ミニプラン(3GB) | 3GBGBまで |
LINEMO スマホプラン(20GB) | 20GBGBまで |
定額通話で通話料も安くできる
LINEMOでは電話は使った分だけ(30秒22円)かかります。そのため10分かけると440円程度の通話料がかかります。しかし定額通話オプションもあるため、電話が多い方も通話料金を抑えられます。
通話準定額(5分以内かけ放題) | 月額550円 |
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通話定額(24時間かけ放題) | 月額1,650円 |
eSIMなら当日開通も可能
画像出典:https://www.linemo.jp/process/esim/
ラインモではeSIMでの契約も可能です。iPhoneやeSIM対応のAndroid端末をお持ちの方は、eSIMでも選ぶことができます。eSIMは手間はかかりますが、迅速に開通でき、審査や本人確認が終われば当日開通させることもできます。
その他のサービスの比較表
メリハリ無制限とLINEMOの機能を比較 | ||
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容量超過後 | – | ミニプランは最大300kbps/スマホプランは最大1Mbps |
無料通話 | なし | なし |
申し込み方法 | 店頭・オンライン | オンラインのみ |
サービス | 店頭・オンライン・電話 | オンラインチャットのみ |
回線 | 4G(LTE)/5G | 4G(LTE)/5G |
海外利用 | 別途料金 2,980円/日 | 別途料金 2,980円/日 |
5分かけ放題 | +880円 | +550円 |
完全かけ放題 | +1,980円 | +1,650円 |
テザリング | 無料で30GBまで | 契約容量いっぱいまで |
家族割引 | 新みんな家族割2人目-660円引き、3人以上-1,210円引き | なし |
キャリアメール | 引き継ぎ可 | キャリアメールの提供はなし |
電話番号引き継ぎ(MNP) | 対応 | 対応 |
故障時対応 | 店頭 | 郵送 |
契約縛り・違約金 | なし | なし |
契約事務手数料 | 無料 | 無料 |
ソフトバンクとラインモの違い・デメリットは?
オンライン専用のプラン
ソフトバンクとの大きな違いに、LINEMOはオンライン専用プランである点が挙げられます。
オンライン専用プランとは、店頭・電話でのサポートは一切受けられず、申し込みもネットからのみで、サポートはオンラインチャットのみであるプランのことです。
ドコモのahamo(アハモ)、auのpovo(ポヴォ)と同じ立ち位置です。
そのためスマホにある程度詳しく、自分一人で乗り換えや機種変更などができる方でないと利用が難しいです。
そもそものLINEMOの安さは、人件費(店舗運営)をカットして実現しているため、この点は妥協せざるを得ません。
キャンペーンは期待できない
ソフトバンクからの乗り換えでは、キャンペーンは期待できません。それはソフトバンクグループという同じサービス内でのプラン変更という扱いで、他社から乗り換える方への割引、還元などは適用外になってしまうためです。
しかしソフトバンクの料金の高さを考えると、キャンペーンがなくてもLINEMOに乗り換えることで充分元は取れると言えます。
端末のセット販売はない
LINEMOでは端末のセット販売はありません。そのため、使う端末は自分で用意する必要があります。
ソフトバンクの方は今のスマホをそのまま使えるケースが多いです。特にiPhoneはiPhone6s以降であれば、SIMロックを解除するだけでそのまま使えます。Android端末の場合も、電波の相性問題が起きないので、SIMロックが解除できる2015年6月以降発売の端末であれば、そのまま使えます。
ただLINEMOに乗り換えて数年経ち、端末が古くなったり壊れたりして買い直しが必要になったときは、家電量販店や通販で購入するか、ソフトバンクオンラインショップで購入するなどの必要があります。
ソフトバンクエアー・光などの割引はなし
ソフトバンクでは、ソフトバンクエアー・おうち割光割などが適用されましたが、LINEMOではそのような割引は一切ありません。
ソフトバンク | LINEMO | |
---|---|---|
新みんな家族割 | -1,210円 | なし |
ソフトバンク 光割・Air | -1,100円 | なし |
家族割引・家族間通話もなし
ソフトバンクでは新みんな家族割などの家族割引、家族間通話などがありましたが、LINEMOでは一切ありません。
18歳未満は契約者になれない
LINEMOでは未成年(18歳未満)の方は契約者になることができません。しかし保護者が契約者となり、子供を使用者に設定して契約することは可能です。※eSIMの場合は、未成年を使用者とすることがができません。
SIMの種類 | 未成年を契約者とする | 未成年を使用者とする |
---|---|---|
物理SIM | × | 〇 |
eSIM | × | × |
Paypayやプレミアム会員の優遇はない
ソフトバンクではPaypay還元率のアップや基本料金にヤフープレミアム会員費が込みになっているなど、ヤフーのサービスで優遇がありましたが、LINEMOではそのような特典は一切ありません。
ヤフープレミアム会員は自動解約、または有料課金となり、ヤフーショッピングでのPaypayポイントアップもなくなります。
注意点
ソフトバンクからの乗り換えには、いくつか注意すべき重要な点があります。
SIMロックの解除が必要
画像出典:https://www.linemo.jp/process/simlock/
まずソフトバンクのSIMロックがかかっている端末は解除が必要になります。SIMロック解除が可能な端末は2015年6月以降に販売されたもので、それ以前の端末は解除ができず、ラインモで使うことはできません。その場合は、ソフトバンクオンラインショップで新規に端末を購入するか、自前で調達する必要があります。
また、ソフトバンクで購入した端末のSIMロックの解除は自動で行われますので、特に手続きは要りません。
ソフトバンクに残債(端末支払い残り)がある場合
ソフトバンクで端末を購入し、48回払いなどで分割払いしている方は、引き続きそのまま分割で支払い続けることができます。解約時に一括払いする必要はありません。また希望する場合は、一括払いで支払いを済ませることも可能です。
分割払いの状況はMy Softbankから調べることができます。ただソフトバンクを解約後自動ログインができなくなるため、Softbank IDとパスワードでログインしてください。なお解約後91日以降はマイソフトバンクからは支払いの状況が確認できなくなります。
機種変更は自分で行う
LINEMOでは端末の販売はありません。そのため、別の機種に機種変更したくなった場合は、家電量販店などでSIMフリースマホを購入する、ソフトバンクオンラインショップで端末を購入するのどちらかで調達する必要があります。
またSIMカードの入れ替えやデータの移行などは自力で行う必要があります。
時間帯による制限はあり
LINEMOでもソフトバンクと同じく、データ通信速度の時間帯による制限はあります。また一定時間に大量に通信した場合、一時的に速度制御を行う場合もあります。
乗り換えをおすすめできる方
今の快適さをそのまま、料金だけ下げたい方
ソフトバンクは高いけれどサクサクつながる、格安SIMは速度低下が気になるという方も多いと思います。
しかしLINEMOはソフトバンク回線をそのまま使っているため高速、お昼休みや夕方などの速度低下もほぼありません。エリアもこれまで使っていたソフトバンクのエリアが全て同じように繋がります。
今の快適さをそのままで料金だけ下げたいという方におすすめです。LINEMOは安いですが、通信品質を落として安くしているのではなく、店舗でのサポートを削って人権費をカットして低価格を実現しています。
面倒な手続きが苦手な方
ソフトバンクのスマホ料金を安くしたいけれど、面倒な手続きは苦手で、乗り換えで機種変更してデータの引っ越しをするのは大変だという方に、LINEMOはおすすめできます。
というのはLINEMOはソフトバンクの回線をそのまま使っているため、よほど古い機種でない限り(2015年5月以前に購入した端末)LINEMOでそのまま使えるためです。機種変更の必要がなく、従ってデータ移行も不要です。
更にソフトバンクで購入したスマホなら、自動的にSIMロックが解除されるので申し込みも不要、MNP予約番号を取得する必要もなく、番号移行が可能です。
新しめのiPhone・Androidを使っている方
先のようにLINEMOではソフトバンクの端末もSIMロックの解除が必要になりますが、SIMロック解除可能なのは2015年6月以降に発売された端末のみです。
そのため発売から3年以内程度の、比較的新しい端末をお持ちの方はLINEMOへの乗り換えがスムーズです。
LINEMOではiPhone、Android共に機種の販売がないため、新しい端末でもいずれ買い換えなければならなくなります。新しいスマホを使っている方は、買い換えタイミングも先になり、その頃はLINEMOでも端末の取り扱いが始まっているかもしれません。
店頭サポートが無くても大丈夫な方
LINEMOではソフトバンク店頭でのサポートは一切受けられず、また電話での問い合わせにも対応していません。困ったときはネットからのチャットのみで相談可能です。
そのためある程度スマホに詳しくないと、乗り換えは難しいです。LINEMOは店頭サポートがなくても大丈夫な方向けのサービスといえます。
ガラケーからの乗り換えの方
実はガラケーからスマホに乗り換える方にもLINEMOはおすすめです。
というのは、月額990円(3GB)から契約できてスマホでも料金が安いことと、かけ放題が付けられるので通話が多い方も通話料金を安くでき、結果的に通信料金がぐっとさがるためです。端的には無制限のかけ放題をつけてもガラケー程度料金ですみます。
以下に定額通話オプションをつけた場合の月額料金を記載します。
通話準定額(5分以内かけ放題) | 月額+550円 |
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通話定額(24時間かけ放題) | 月額+1,650円 |
プラン | 基本料金 | 合計料金 |
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基本料金(3GB)+5分かけ放題 | 990円 | 1,540円 |
基本料金(3GB)+24時間かけ放題 | 990円 | 2,640円 |
5分以内の通話を無料にした場合は月額料金が1,540円、24時間かけ放題にした場合も2,640円ととても安く契約できるのが分かります。
ソフトバンクからLINEMOに乗り換える方法
画像出典:https://www.linemo.jp/process/?atnct=linemo_0100#after_psim
スマホの用意について
LINEMOではスマホ端末の販売がありません。そのため端末を自分で用意する必要があります。
まずソフトバンクのスマホ(2015年6月以降発売)はLINEMOで引き続き使うことができます。ソフトバンクの同じ回線のため、電波の相性問題も起こりません。
問題は2015年5月以前に発売されたスマホを使っている方です。2015年5月以前に発売された端末はSIMロック解除ができないため、LINEMOで使うことができません。
また今のスマホを近いうちに買い換えるつもりの方も、LINEMO公式サイトでは買えないので、他の方法を考える必要があります。
一つ目の方法は、ソフトバンクオンラインショップで端末のみ購入をすることです。現在では回線契約がない方でも機種のみ購入ができるので、ソフトバンクの電波に適応した端末を購入することができます。
もう一つが家電量販店や通販、中古ショップなどでスマホを買うの方法です。この場合ソフトバンクの電波に対応したスマホを選ぶ必要があるので、少々スマホの知識が必要になります。心配な方はソフトバンクのオンラインショップで買うほうが安全です。
MNP予約番号や本人確認書類について
画像出典:https://www.linemo.jp/process/mnp/?atnct=linemo_0100#mnp_own
ソフトバンク⇔LINEMO⇔ワイモバイル間での乗り換えはプラン変更の扱いのため、MNP予約番号の取得が不要です。そのため乗り換える時は自動でマイソフトバンクにログインすることで契約者情報を引き継ぐことができます。
また本人確認書類での本人確認も不要で、手軽に乗り換えることができます。
乗り換えタイミングについて
いつソフトバンクから乗り換えてもその月は満額請求されるため、乗り換えのタイミングは特にありません。強いていえば、LINEMOの料金は日割りで計算されるため、下旬に乗り換えれば乗り換え月のLINEMOの料金を節約することができます。
また以前は2年縛り(契約期間縛り)があり、更新月でないと9,500円の違約金がかかっていましたが、古いプランも含めて縛りが撤廃されたため、乗り換え月を意識する必要はありません。
古いプラン:スマ放題、スマ放題ライト、ホワイトプランなど
参考:https://www.softbank.jp/support/faq/view/10617
申し込みから開通までの流れ
LINEMOの申し込みから開通までの流れは以下のようになります。
- My Softbankで住所・氏名が正しいか確認する
- ネットワーク暗証番号を用意する
- 申し込む
- 審査を終える
- SIMが発送される
- 回線切り替えをする
- SIMカードを入れ
- SIMロック解除を完了させる
- APN設定をする
①My Softbankで住所・氏名が正しいか確認する
SIMカードは転送不可のため、古い住所のままの方は新しい住所に訂正しておく必要があります。また名前が変わっていないか確認しましょう。
②ネットワーク暗証番号を用意する
LINEMOへの回線切り替えの時、ネットワーク暗証番号でのログインが必要になるため、用意しておきましょう。暗証番号を忘れた場合は、ソフトバンクショップでの再設定か、チャットで手続きし郵送する(7~10日かかります)かのどちらかが必要になります。
③申し込む
申し込み画面で、現在の携帯電話会社をソフトバンクにして、電話番号を引き継ぐを選択して申し込みします。ここでMNP予約番号の発行は不要です。
④審査を終える
ソフトバンクからLINEMOへの乗り換えでも審査は必要です。通常申し込みから1~2時間で「お申し込み完了のお知らせ」というメールが届きます。審査が通らなかった場合は「お申し込み審査結果についてのお知らせ」というメールが届きます。
⑤SIMが発送される
15:00までに審査が完了した場合、最短当日にSIMカードが発送されます。最短翌日~数日で宅急便で到着します。
⑥回線切り替えをする
ソフトバンクのSIMカードからLINEMOのSIMカードに回線を切り替える必要があります。ネットから手続き(9:00 ~ 20:30)するか、開通センターに電話を掛けて(10:00 ~ 19:00)切り替えます。
回線切り替えにかかる時間は、ネットからの場合最大15分、電話の場合は最大1~2時間程度かかります。また回線切り替えが完了したと同時に、ソフトバンクが自動解約になります。
⑦SIMカードを入れる
準備した端末の電源を切ってSIMカードを入れます。LINEMOのSIMカードはマルチSIMで、自分のスマホのSIMカードの形に合わせて切り取る必要があります。といっても現在はほとんどnano-SIMなので一番小さい形に切り取れば良いはずです。
⑧SIMロック解除を完了させる
SIMカードをいれて端末を起動させます。iPhone・Google Pixelの場合は自動でSIMロックが解除されます。Android端末の場合は、「【LINEMO】商品発送のお知らせ」というメールに記載の解除コードを入力し「ロック解除」ボタンを押すことで、SIMロックが解除されます。
⑨APN設定をする
iOSの場合、Wi-Fi接続をしてソフトウェアアップデートまたはキャリアアップデートを行います。その後スマホを再起動をします。
Android端末の場合は、「設定」→「モバイルネットワーク」→「モバイルデータ通信」→「アクセスポイント名(APN)」と進んで、LINEMOの項目がない場合は、新規作成します。内容は以下のようになります。
名前 | LINEMO |
---|---|
APN | plus.acs.jp |
ユーザ名 | lm |
パスワード | lm |
MCC | 440 |
MNC | 20 |
認証タイプ | CHAP |
APNタイプ | default,mms,supl,hipri |
入力し終わったら、保存して「LINEMO」の項目を選択します。アクセスポイント名の設定が終わって数十秒ほど待ちます。Wi-Fiをオフにしてデータ通信ができるか確認してください。
キャリアメールの引き継ぎ方法
画像出典:https://www.softbank.jp/mobile/service/mail/smartphone/smail/
今まで使っていたソフトバンクのキャリアメールを引き継いで使うことができます。これをキャリアメール持ち運びサービスといいます。機能は以下のようになります。
申し込みの条件は
- ソフトバンク回線解約後31日以内であること
- 回線契約にもとづき発行したSoftbank IDを持っていること
- 回線契約名義が法人契約でないこと
です。
ソフトバンク解約手続き完了後でないと申し込むことができません。つまりソフトバンク契約中は申し込めません。またソフトバンク解約後31日以上が経つと、メールサーバーからデータが削除されるため、申し込めません。
申し込みは「My Softbank」→「サービス申込」→「メールアドレス持ち運びのお申し込み手続きができます」で可能です。
詳しい引き継ぎ方法はこちらのページで解説していますが、ざっくりと以下のようになります。
- My Softbankから持ち運びサービスを申し込む
- My Softbankからメールアカウント(パスワードやメールサーバーなど)情報を確認する
- iPhoneではメールアプリに、AndroidではGmailなどのIMAP対応メールアプリに先ほどの情報を入力する
このようにソフトバンクメールのデータは引き継げるものの、ソフトバンクメールアプリは使えなくなるので、やや面倒な手続きが必要です。
ソフトバンク→ラインモ乗り換えのまとめ
- LINEMOではソフトバンクより2,000円~4,000円月額料金を節約できる
- ソフトバンクと全く同じ電波を使っているため、同じ速度・エリア・通信品質
- LINEアプリはデータ消費しない
- ソフトバンク内でのプラン変更のため違約金・手数料はなし、手続きも簡単
- 今のスマホがそのまま使える
- LINEMOはオンライン専用プランなので、手厚いサポートは全くなし
LINEMOに乗り換えるメリットは多く、料金節約だけでなく品質の面でも安心で、特にソフトバンクからの乗り換えなら手続きも複雑ではなく、今のスマホをそのまま使えるのでおすすめできます。
唯一気になるのはラインモはオンライン専用プランということで、店頭スタッフのサービスを受けられないため、ネットやスマホになじみがある方でないとやや難しく感じられます。
そのためネットに不慣れな高齢者などには難易度が高く、向き不向きがあることも事実です。
しかし毎月の通信料が2,000円以上抑えられるのは大きなことで、がんばって乗り換えればこれまでの通信費を別の用途に当てることも可能です。
この機会に乗り換えを検討し、月々の通信費を安くしていきましょう。