AQUOS wish2(SH-51C)をレビュー!使いやすさや5G対応を検証!

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AQUOS wish2(SH-51C)をレビュー!使いやすさや5G対応を検証!

シャープアクオスシリーズの2022年6月に発売された5G対応入門機「AQUOS wish2(SH-51C)」ドコモ版について実際に購入してレビューしてみたいと思います。今回は特に4G/5Gの対応周波数や、アイドル時の消費電力、電池の持ち具合、そしてSIMフリー版やワイモバイル版等との違いなどについて詳しく調査しました。

まず外観をチェック

wish2(SH-51C)のレビュー
ドコモ版は大変薄い箱に入っています。箱の厚みは2.6cmで、ネコポスやゆうパケットなどでも配送できるサイズです。もっともドコモからはSIMカードと一緒に宅急便で届きました。

wish2(SH-51C)のレビュー

同梱物はクイックスイッチアダプター(試供品)とクイックスタートガイド(簡単な冊子)のみで、充電器はついていません。急速充電器が欲しい場合は、「ACアダプタ08」がドコモオンラインショップで購入できますが、定価は3,003円と高めです。

wish2(SH-51C)のレビュー
箱の裏側です。

価格はMNP乗り換えで5,500円、新規契約・ドコモからの乗り換え(プラン変更)では22,000円となっています。

wish2(SH-51C)のレビュー
入門機のためかカメラは一眼カメラと抑え気味になっています。

wish2(SH-51C)のレビュー

wish2(SH-51C)のレビュー
充電口は下部から、イヤホンは上部から、右側に音量・アシストボタン・電源ボタン・指紋認証がびっしりと並んでいます。そのため結構押し間違いしやすいです。


左はSIMカード/SDカードトレイのみで、SIMカードは1枚のみとDSDV非対応(ドコモ版)です。


液晶表示は時刻が左、その右に通知が並びます。Wi-Fi・モバイルデータ・バッテリー残量は右側に表示されています。
ちなみにディスプレイは端が丸っこい3D加工ではなく平面なので、ガラスフィルムは画面いっぱいに張れます。

機能レビュー(メリット編)

5G電波と待機電力

5Gエリアはまだ広くありませんが、少しずつ広がっています。最初はごく一部の都心や都市部にしか対応していませんでしたが、だいぶ身近になってきました。

wish2は入門機ながらも5G周波数に対応しており、電波が飛んでいるところなら5G通信が可能です。

実際に管理人の近くの駅周辺で今年から5G電波が飛ぶようになってきており、実際に通信してみたのですが、表示は5Gになるものの、通信中は4Gのようでまだ高速でのアクセスは難しいようでした。(エリアの問題で、wish2が原因ではありません)

※実験したのは、なんちゃって5Gエリアではなく、ちゃんとSub-6エリアになっていたのですが・・・

また5G対応端末は5Gエリアでアイドル時にも5Gの電波を探し続け、大量の電池を消費してしまうというトラブルが起こることもありますが、実験した範囲ではそのようなことはなく、電池残量の減り具合はLTE対応端末とほとんど変わらないようでした。(スリープ状態を24時間で3~4%程度)

今回はようやく5G電波が届き始めたエリアでの実験だったため、実質5Gで通信ができませんでしたが、もっと都心部に行った際には、5G電波が拾えるか実験してみます。

au・ソフトバンク・楽天モバイルの電波にも対応

wish2(ドコモ版SH-51C)には他のキャリア版にない特徴がありました。それは、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの全ての電波(4G/5G)に対応していることです。

詳細に見ていきましょう。

まず、SH-51Cの対応周波数です。

5G n28 / n77 / n78 / n79
LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B39
3G B1 / B2 / B5 / B8
GSM 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz

5Gはn28 / n77 / n78 / n79に対応しています。n28はNR化バンドですが、5Gで主力の電波であるSub-6はn77、n78、n79の全てのキャリアに対応していることが分かります。またwish2はn257のミリ波には非対応です。

これがau版やワイモバイル版はn79に対応しておらず、ドコモで電波が掴みづらくなってしまいます。

一方ソフトバンクのNR化帯域で使うn3には非対応ですが、取り敢えずSub-6は全部対応しているので、ドコモ以外に乗り換えた場合も使い続けることができます。

LTEの電波も必須バンドはドコモ(Band1、3、19)・au(Band1、3、18/26)・ソフトバンク(Band1、3、8)・楽天モバイル(Band3、18/26)の全てに対応しています。

ドコモの対応バンド
4G回線(LTE)
Band 1 (2.1GHz)
Band 3 (1.7GHz)
Band 19 (800MHz)
Band 21 (1.5GHz) ×
Band 28 (700MHz) ×
Band 42 (3.5GHz) ×
ドコモで問題無く使えるか(LTE)
問題なし
5G回線(LTE)
n3 ×
n28
n77
n78
n79
n257(ミリ波) ×
ドコモで問題無く使えるか(5G)
問題なし

※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)

auの対応バンド
4G回線(LTE)
Band 1 (2.1GHz)
Band 11 (1.7GHz) ×
Band 18/26 (800MHz) 〇/×
Band 28 (700MHz) ×
Band 42 (3.5GHz) ×
auで問題無く使えるか(LTE)
問題なし
5G回線(LTE)
n3 ×
n28
n77
n78
n79
n257(ミリ波) ×
auで問題無く使えるか(5G)
問題なし

※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)

ソフトバンクの対応バンド
4G回線(LTE)
Band 1 (2.1GHz)
Band 3 (1.7GHz)
Band 8 (900MHz)
Band 11 (1.5GHz) ×
Band 28 (700MHz) ×
Band 41 (2.5GHz) ×
Band 42 (3.5GHz) ×
ソフトバンクで問題無く使えるか(LTE)
5G回線(LTE)
n3 ×
n28
n77
n78
n79
n257(ミリ波) ×
ソフトバンクで問題無く使えるか(5G)

※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)

楽天モバイルの対応バンド
4G回線(LTE)
Band 3 (1.7GHz)
Band 18 (800MHz)
楽天モバイルで問題無く使えるか(LTE)
5G回線(LTE)
n77
n78
n79
n257(ミリ波) ×
楽天モバイルで問題無く使えるか(5G)

※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)

最新OSにアップデート対応

wish2は最新OSへのバージョンアップを約束しています。発売から2年間で最大2回のAndroidバージョンをアップデートできます。

出荷時のバージョンはAndroid12なのでAndroid13、うまくいけば14まで対応してくれそうです。Android14が出る頃には、5Gのエリアもだいぶ広がっていて実用的になっているのではないでしょうか?

充電速度が速い

wish2はPD3(Power Delivery)の急速充電に対応しています。といっても実際のな速度はどのくらいでしょうか?

管理人が計測したところ、残量14%の状態から96%までの充電にたった1時間24分しかかかりませんでした。およそ1.5時間で満充電にできることになります。

電池の寿命を長くするためには20%~90%程度の充電を繰り返すことがよいとされているので、実際には1時間強でチャージできることになります。


※赤色のグラフが充電中を表しており、1目盛りが1時間を意味します。

防水・防塵仕様

シャープのAQUOSシリーズは防水・防塵性がある機種が多いですが、wish2もその一つです。具体的には、IPX5/IPX7/IP6X/MIL-STD-810H準拠・ 耐衝撃(落下)など全18項目をクリアしています。

防水性のIPX7とは水深1メートルに30分間放置しても、水が入って壊れることがないものをいいます。またIP6Xは砂埃などが入り込みにくい(直径75μm以下の塵埃が入った装置に電話機を8時間入れてかくはんさせ、取り出したときに電話機の内部に塵埃が侵入しない機能を有すること)です。

また耐衝撃性も備え、高さ1.22mから床(ラワン材)に落としても壊れない程度の強さがあります。ただしここでは床でテストをしており、コンクリートやアスファルトなど硬い素材の上に落とせば壊れる可能性があります。

実際、同じAQUOSシリーズで耐衝撃性のあるsense4では、落として画面が割れた端末がフリマなどでよく出回っていることから、硬い地面に落とせばWish2も割れてしまうことは充分に考えられます。

機能レビュー(デメリット編)

新品なのにバッテリーが劣化している

意外なことにahamoで新品で買ったSH-51C(Wish2)はフル充電時のバッテリー容量がスペック表に書かれている値と大きく異なり、公式サイトの88%程度しか無いことが分かりました。

これはAccubatteryというAndroid用アプリで測った容量なのですが、15%~95%程度の充電を5回ほど繰り返した平均値がメーカースペックが3,730mAhの所、実測値が3,200mAh(88%)程度と出ました。

アプリの計測は物理的な容量を正確に表す訳ではないですが、これまで購入してきたスマホ端末では新品なら95%~99%のバッテリー容量が表示されたので、Wish2のバッテリーはなんらかの問題があるといえるでしょう。

もっとも公式サイトにも「*1 実際に使用できるバッテリー容量は多少異なる可能性があります。」と注釈があるため、個体差があるのかもしれません。

また、他の機種と同様、バッテリーの持ち具合をテストした結果、一般的なAndroidスマホより電池持ちはよかったです。方法は画面の輝度を最大にして連続点灯時間を計測するものです。この実験で一般的なアンドロイドスマホは5~6時間が多いですが、wish2は9時間点灯させることができました。


※目盛り1つが1時間です。

デュアルSIMではない

ドコモ版のwish2だけがデュアルSIMではありません。デュアルSIMとは、SIMカードが2枚使える機種のことで、1回線目にドコモ、2回線目にauなどのように、2回線を引くことができるものです。

昨今ではドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアの通信障害が問題になっており、非常時用に2回線使用できるデュアルSIM端末が注目を浴びています。

wish2はau版、ワイモバイル版、UQモバイル版、SIMフリー版がnano-SIMとeSIMのデュアルSIMに対応していますが、ドコモ版のみnano-SIM1枚の仕様です。

LEDランプ表示がない

AQUOSシリーズのwish2もついにLED通知ランプが非搭載になってしまいました。

これでバッテリーを充電するときもわざわざ画面を点灯しないと充電状況が分からなくなり、通知が来てもランプが光りません。

このランプ非搭載は近年の流れですが、個人的には残して欲しかった機能です。

ドコモの色々なアプリがプリインストール

ドコモ版なので、ドコモメールやdアカウントなど様々なドコモ関連アプリがプリインストールされています。その通知は頻繁でややうるさく、アンインストールできる形で入れておいてくれればよかったと思いました。

スペック表とベンチマーク結果

スペック表

AQUOS wish2 (SH-51C) docomo
メーカー シャープ
発売日 2022年6月24日
OS Android 12
CPU Snapdragon 695 5G (オクタコア)
メモリ(RAM) 4GB
ストレージ
(ROM)
64GB
バッテリー 3,730mAh
急速充電/充電時間 〇(PD対応)/130分
画面サイズ 5.7インチ
130分
解像度 720×1,520(HD+)
メインカメラ 約1,300万画素
サブカメラ 約800万画素
ドコモ/au/
ソフトバンク
LTE(4G):◎/◎/◎
5G:◎/〇/〇
SIM (DSDV) nano-SIM × 1(×)
外部メモリ micro SDXC 1TB
USB端子 Type-C
防水/防塵 IPX5/IPX7/IP6X
NFC
生体認証 指紋認証
その他 MIL-STD-810H準拠
サイズ 約147mm×71mm×8.9mm
重さ 約162g
カラー ホワイト・チャコール・ブルー・コーラル
実勢価格 22,000円

ベンチマーク

Geekbench 5の結果では、シングルスコアが663、マルチスコアが1859と出ました。入門機と思いきや、割と性能が高いですね。

参考までに、他の端末での結果を記載しますので比較してみて下さい。

シングルスコア マルチスコア
本機 SH-51C 663 1859
AQUOS sense4 535 1603
Android One S7 174 888
Huawei P30 lite 316 1162
OPPO A73 311 1261
OPPO Reno3 A 311 1351
iPhone8 917 2444
iPad 6th 768 1422

SIMフリー版・ワイモバイル版などとの違い

対応バンドの差

SH-51Cとの比較では細かいですが対応バンドに差があります。

そのためSIMフリー(もともとSIMロックがかかっていない)だからどれを買っても一緒というわけではなく、対応している電波が異なるため注意が必要です。

どのキャリアにも対応しているのは今のところドコモ版のみです。おそらくSIMフリー版もどのキャリアにも対応しているはずですが、SIMフリー版はシャープの公式サイトに詳細なスペックが未記載なので、2022年9月現時点では対応バンドが不明です。

SH-51C(ドコモ版)の対応バンド
5G n28 / n77 / n78 / n79
LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B39
3G B1 / B2 / B5 / B8
GSM 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
SHG08(au版)の対応バンド
5G n28 / n77 / n78
LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B38 / B39 / B41
3G B1 / B5 / B8
GSM 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
ワイモバイル版(A204SH)の対応バンド
5G n3 / n28 / n77 / n78
LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B38 / B39 / B41
3G B1 / B5 / B8
GSM 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
UQモバイル版の対応バンド
5G n28 / n77 / n78
LTE B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B38 / B39 / B41
3G B1 / B5 / B8
GSM 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz

対応しているSIMカードの差

ドコモ版のみnano-SIM×1枚の対応で、他のキャリアではnano-SIMとeSIMのDSDVに対応しています。そのため2枚SIMを使いたい場合は、ドコモ版以外を選ぶ必要があります。

ドコモ版(SH-51C) nano-SIMのみ
au版(SHG08) nano-SIMとeSIM
ワイモバイル版(A204SH) nano-SIMとeSIM
UQモバイル版 nano-SIMとeSIM
SIMフリー版 nano-SIMとeSIM

カラーの差

ドコモ版とその他のキャリア版では、カラーが異なります

ドコモ版 ホワイト・チャコール・ブルー・コーラル
au版 オリーブグリーン・アイボリー・チャコール
ワイモバイル版 オリーブグリーン・アイボリー・チャコール
UQモバイル版 オリーブグリーン・アイボリー・チャコール
SIMフリー版 オリーブグリーン・アイボリー・チャコール

発売日の違い

ワイモバイル版が一番早く公開され、au版とSIMフリー版は9月に公開となりました。

ワイモバイル版 2022年6月23日
ドコモ版 2022年6月24日
au版 2022年9月9日
UQ版 2022年9月9日
SIMフリー版 2022年9月9日
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