2022年現在かけ放題が最安な格安SIM・大手キャリアオンライン専用プランはどこなのでしょうか?各社のかけ放題料金を比較していきます。記載がない場合は、国内通話の場合です。
目次
povoは完全かけ放題が月1,650円
結論からですが、現行のpovo2.0では、完全かけ放題(時間回数共に無制限)が月1,650円で使うことができます。
通常の格安SIMでは完全かけ放題がそもそも無かったり、基本料金が高く結果的に月額料金が高くなってしまったりしますが、povoならかけ放題料金だけで契約することができるため、どんなに通話しても10分を超しても1,650円で済ませることができます。
この価格は格安SIM・大手キャリアオンライン専用プランの中で現時点(2022年6月)で最安値です。
povoの基本料金と料金体系
このような料金でかけ放題をすることができるのは、povoの料金プランの仕組みによります。
他社であれば通話料金は別になっていても、データ料金が0円の所はありません。つまりデータを使わなくても基本料金を払わないといけません。しかしpovoではデータ料金が基本プランについておらず(分離している)、通話代だけ支払えばよいのです。
基本料金 | データ料金 | 通話料金 | |
---|---|---|---|
povo | 0円 | 必要に応じて | 必要に応じて |
格安SIMなど | 必須 | 必須 | 必要に応じて |
ここでpovoの場合は、データ料金は必要に応じてつけることができ、付けない場合は低速モード(最大128kbps)となります。
povoのデータ料金は以下のようになっています。
1GB | 390円(7日間) |
---|---|
3GB | 990円(30日間) |
20GB | 2,700円(30日間) |
60GB | 6,490円(90日間) |
150GB | 12,980円(180日間) |
24時間データ使い放題 | 330円(24時間) |
5分間かけ放題 | 550円(1ヶ月間) |
無制限かけ放題 | 1,650円(1ヶ月間) |
たとえば完全かけ放題に月3GBのデータを付けた場合、1,650円+990円で2,640円となります。
格安SIMの無制限かけ放題料金を比較
次に無制限かけ放題のある格安SIMをピックアップ、データ最低のギガ数の料金を比較してみました。
データ料金 | 完全かけ放題料金 | 月額合計 | |
---|---|---|---|
povo | 0円(0GB) | 1,650円 | 1,650円 |
IIJmio | 850円(2GB) | 1,400円 | 2,250円 |
日本通信SIM | 290円(1GB) | 1,600円 | 1,890円 |
mineo | 1,298円(1GB) | 1,210円 | 2,508円 |
HISモバイル | 290円(0.1GB) | 1,480円 | 1,770円 |
OCNモバイルone | 550円(0.5GB) | 1,430円 | 1,980円 |
UQモバイル | 1,628円(3GB) | 1,870円 | 3,498円 |
ワイモバイル | 2,178円(3GB) | 1,870円 | 4,048円 |
イオンモバイル | 803円(0.5GB) | 1,650円 | 2,453円 |
月額料金の合計はpovoが最安で月額1,650円、次に安いのがHISモバイルの1,770円、3番目に安いのは日本通信SIMの1,890円となっていることが分かります。
大手キャリアのかけ放題と比較
データ料金 | 完全かけ放題料金 | 月額合計 | |
---|---|---|---|
povo | 0円(0GB) | 1,650円 | 1,650円 |
LINEMO | 990円(3GB) | 1,650円 | 2,640円 |
ahamo | 2,970円(20GB) | 1,100円 | 4,070円 |
大手キャリアオンライン専用プランの中では、povoが一番安く月額1,650円、次に安いのがLINEMOの2,640円、最後がahamoの4,070円となります。
povoはプレフィックス(アプリ)なし通話
かけ放題サービスで値段の次に気になるのは、通話品質ではないでしょうか?
通話の種類は大きく3つに分けることができます。
1つ目は大手携帯電話会社(キャリア)の通話網をそのまま使うタイプです。通常の電話アプリからかけるもので、通常30秒22円の料金がかかります。これはキャリアの回線をそのまま使っているので品質がキャリアと同様という利点があるのですが、通話代が高いというデメリットがあります。
2つ目はプレフィックス付きの通話サービスです。これはキャリアの通話網を使いますが、一部自社回線を通して通話するため、プレフィックスと呼ばれる6桁の電話番号を付加する必要があります。品質はIP電話よりはよいものの、通常の電話よりはやや劣ってしまいます。
格安SIMのかけ放題では、このプレフィックス付き通話であることが多いです。
3つ目はIP電話と呼ばれる050から始まる通話です。これはインターネット上の回線を使った通話のため、混雑しているときは途切れがちになったり遅延が起こったりと、通話品質にムラができてしまうデメリットがあります。
それでは、povoはどのタイプなのでしょうか?
答えは、1番のキャリアと同じ通話品質です。プレフィックス番号をつけないためauと同じ通話品質で電話することができます。また、アプリを介する必要がないので、標準電話アプリからかけられ、不在着信時の折り返し電話などもスムーズに行うことができます。
povoは電話専用のSIMでも最強
- 格安SIM・キャリアのオンライン専用プラン(新料金サービス)の中で月額料金が最安
- プレフィックス無しの標準アプリでの通話が可能
この2つの特徴から、電話専用のSIMとしての契約でも最適であるといえます。
データが必要なら日本通信もあり
ところでpovoはデータを契約しない場合、データ高速通は0GBで低速通信(最大でも128kbps)がかろうじてできるレベルです。
実際に使ってみたところ、ウェブページの閲覧はもちろんのこと、twitterなどのデータ量が低消費のアプリもほとんど実用的でないレベルです。そうなるとデータ通信をしたい場合は、データ料金を買う必要がでてきます。
そうなるとpovoでの30日有効な最低のギガ数は3GBで月額990円がかかります。そうするとかけ放題の合計金額は2,640円となり、やや高くなります。
通信はほとんどしないけどゼロでは困る、というケースではデータが1GB使えて完全かけ放題ができる日本通信SIMの合理的290プランが有望視されます。
このプランは月額1GBが290円、かけ放題がプラス1,600円で、月額1,890円でデータも使うことができます。
僅かながらデータも使いたいという場合は、こちらを検討しても良いかと思います。