LINEMOは地震速報など緊急速報メールを受け取れるのでしょうか?災害時でもちゃんと繋がるのでしょうか?このページでは、LINEMOの災害時の情報の受信と繋がりやすさについて解説しています。
目次
緊急速報を受けられるかは端末による
緊急速報メールとは、気象庁が配信する「緊急地震速報」「津波警報」「特別警報」、国や地方公共団体が配信する「災害・避難情報」を、対象エリアにいるユーザに知らせるサービスです。
LINEMOを契約中の方も、この緊急速報メールを受け取ることができます。
しかし実はこれを受け取れるかどうかは、使っている端末の機種が対応しているかによります。
契約している回線が大手キャリアなら受け取れる、格安SIMだから受け取れない、という基準ではありません。
iPhoneの場合
iPhoneの場合、iPhone 4s以降で全て受け取ることができます。正確には4sは全ての緊急速報メール(緊急地震速報+津波警報+特別警報+災害・避難情報+洪水情報)に対応しています。
iPhone 4は緊急地震速報+津波警報+特別警報に対応しています。
いずれもiOSが6以上である必要があります。
LINEMOでの対象機種
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone SE
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone X
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
設定方法
受け取るためには、電源がオンになっている、緊急速報メールの通知がオンになっている必要があります。
設定方法は、iPhoneの「設定」→「通知」→「緊急速報」→ONにします。
Androidの場合
Android端末は機種により、緊急速報メールを受け取れる端末と非対応の端末があります。
国内版のキャリア版、SIMフリー版の端末でAndroidバージョン5以上のスマホは概ね受け取ることができますが、海外版の端末やAndroid 4以下の端末では受け取れない可能性があります。
ご自身の端末が緊急速報メールに対応しているかは、「設定」→「緊急速報」で検索してみると対応している端末では設定画面が出ます。またメーカーのスペックページに、対応・非対応の旨が記載されています。
LINEMOで利用するには
LINEMOで緊急速報メールを受信するのに特別な申し込みや月額料金はかかりません。緊急速報メールの対応機種にLINEMOのSIMを入れれば、自動的に受信できるようになります。
緊急速報の注意点
緊急速報の受信にはいくつか注意点があります。
- 端末の電源が入っていないと受信できない
- 緊急速報メールの受信設定をONにする必要がある
- 電波状況によっては受信できないことがある
- 地震では揺れが来るのに間に合わないことがある
緊急速報メールの内容
画像出典:https://www.linemo.jp/service/urgent_news/?atnct=linemo_0100
緊急速報メールにはいくつかの種類があります。
①緊急地震速報
画像出典:https://www.softbank.jp/mobile/service/urgent_news/about/eew/
緊急地震速報とは、最大震度5弱以上の地震発生時、震度4以上の地域に速報を一斉配信するものです。
気象庁が送信するもので、地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、最大震度5弱以上と推定した地震の際に、強い揺れ(震度4以上)が予測される地域を、可能な限り素早く知らせる情報です。
②津波警報
緊急速報メール「津波警報」とは、気象庁が配信する津波警報を、対象沿岸地域を含むエリアに一斉にお知らせするサービスです。
津波による災害の発生が予想される場合に、地震が発生してから約3分を目標に気象庁から大津波警報、津波警報または津波注意報が発表されます。
このうち、緊急速報メールが来るのは「大津波警報」と「津波警報」で、津波注意報の場合はメール配信はありません。
区分 | 基準 | 発表 | 緊急速報メールでの配信 |
---|---|---|---|
大津波警報 | 3m以上 | 巨大 | 〇 |
津波警報 | 1~3m | 高い | 〇 |
津波注意報 | 0.2~1m | – | × |
ここで緊急速報メールでは「大津波警報」と「津波警報」の区別はなく、津波到達予想時刻や予想される津波の高さに関する情報は表示しません。
③特別警報
大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪について、数十年に一度程度の大雨や大雪が予想される場合、または、数十年に一度程度の台風等に伴い暴風等が予想される場合に、気象庁から気象等に関する特別警報が発表されます。
種類 | 内容 |
---|---|
大雨 | 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想され、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合 |
暴風 | 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により、暴風が吹くと予想される場合 |
高潮 | 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により、高潮になると予想される場合 |
波浪 | 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により、高波になると予想される場合 |
暴風雪 | 数十年に一度の強度の台風と同程度の温帯低気圧により雪を伴う暴風が吹くと予想される場合 |
大雪 | 数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合 |
また居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生または予想される場合、気象庁から噴火警報(居住地域)(噴火警戒レベルを運用している場合は噴火警戒レベル4以上)の噴火に関する特別警報が発表されます。
噴火警戒レベルを運用している火山 | 名称 | 対象範囲 | レベルとキーワード |
---|---|---|---|
特別警報 | 噴火警報 | 居住地域及びそれより火口側 | 5 避難 4 避難準備 |
噴火警戒レベルを運用していない火山 | 名称 | 対象範囲 | キーワード |
---|---|---|---|
特別警報 | 噴火警報 | 居住地域及びそれより火口側 | 居住地域厳重警戒 |
④災害避難情報
緊急速報メール「災害・避難情報」とは、国・地方公共団体が災害発生時などに提供する各種緊急情報を、対象エリアにいるユーザに一斉にお知らせするサービスです。
総務省消防庁から、緊急速報メールを用いて政府の発表する国民保護に関する情報が配信されます。
政府による国民保護に関する情報
具体的な配信内容は、国に対する外部からの武力攻撃や大規模テロなどが迫っているとき、または発生したときに、関係する地域の方に注意を呼びかける情報です。
事態 | 類型 |
---|---|
武力攻撃事態 |
|
緊急対処事態 |
|
国土交通省が提供する「洪水情報」
指定河川洪水予報の氾濫危険情報(レベル4)、氾濫発生情報(レベル5)の発表を契機として、国土交通省より配信される流域住民の主体的な避難を促進するための情報です。
災害時の繋がりやすさはソフトバンクと同じ
画像出典:https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2022/03/16/16535.html
災害時もLINEMOは繋がるのでしょうか?
それはソフトバンクの回線状況によります。ラインモはソフトバンクの回線をそのまま使っているため、ソフトバンクが繋がる状況ではLINEMOも繋がりますし、ソフトバンクが繋がらない場合はLINEMOも繋がりません。
地震や台風・集中豪雨などで基地局(携帯電話網の設備)が破壊されたり、停電したりすれば当然回線は繋がらなくなってしまいます。
輻輳する場合
加えて災害時には、電話の回数や通信量が増え、「輻輳(ふくそう)」が起こる場合があります。輻輳とは、回線へのアクセスが集中し、速度が低下したり最悪繋がらなくなってしまうことを指します。
音声通話の制限
災害時は緊急通報や公衆電話の利用が優先され、一般電話や携帯電話の音声通話は制限されることがあります。これはソフトバンク、ドコモ、auいずれも同じ運命です。
データ通信は比較的つながりやすい
それに対し、データ通信は比較的繋がりやすいです。災害時に音声通話はパンクしても、メールやLINEなどのメッセージアプリ、SNSは比較的繋がりやすいです。
特にLINEMOではラインのトーク、ライン通話などがカウントフリー(データを消費しない)のため、災害時も活躍してくれるはずです。
災害用伝言板が使える
画像出典:https://www.softbank.jp/mobile/service/dengon/boards/
災害時伝言板サービスとは、大規模災害発生時に災害用伝言板に安否情報を登録し、その安否情報をインターネット(他社携帯電話含む)から閲覧することが可能なサービスです。
震度6弱以上の地震など大規模な災害が発生したときに使えるサービスです。
安否情報の確認はLINEMOユーザだけでなく、他社の携帯回線やパソコンからでも閲覧することができます。
機能 | |
---|---|
安否情報の登録 | 自身の安否情報を登録し、家族・知人に伝えることができます。 |
安否情報の確認 | 家族・知人の安否情報を確認することができます。 |
もちろん申し込みなどは不要で、利用量は無料です。
安否情報の登録には、アプリを用います。iPhoneはApp Storeから、AndroidはGoogle Playからアプリをダウンロードできます。
安否情報の登録 | 登録内容 | 「無事です」「自宅にいます」「被害があります」「避難所にいます」「移動中です」「会社にいます」「学校にいます」の中から選択できます。※全角100文字までコメント入力が可能です。 |
---|---|---|
登録件数 | 80件/1電話番号 | |
保存期間 | 災害における災害用伝言板終了時まで保存します。1電話番号あたり80件を超えたら、古いものから順次上書き削除します。 | |
安否情報の確認 | 対応機種 | 他社携帯電話やパソコンなどのインターネット端末からも確認可能です。 |
その他 | 全社一括検索により、他社携帯事業者の災害用伝言板・NTT東西災害用伝言板(web171)に登録された安否情報についても検索することができます。 |
災害時伝言板サービスは、毎月1日と15日 、正月三が日 、防災週間(8月30日~9月5日)、防災とボランティア週間( 1月15日~1月21日)に疑似体験をすることができます。
災害用音声お届けサービスは終了
画像出典:https://www.softbank.jp/mobile/service/dengon/voice/
「災害用音声お届けサービス」は、震度6弱以上の地震など大規模災害発生時などで、音声発信が集中することでつながりにくくなった場合に、音声通信に代わってパケット通信により音声メッセージをお届けする災害時専用のサービスです。
この災害用音声お届けサービスはドコモ・au・ソフトバンク共通で、2022年3月31日で提供終了となりました。今後は災害時伝言板サービスを引き続き使うことができます。
緊急速報メールや災害時のつながりやすさ・災害対策のまとめ
- LINEMOも緊急速報メールに対応している
- iPhone 4s以降は必ず、Android 5以降は概ね受け取ることができる
- 災害時の繋がりやすさはソフトバンクと同じ
- 災害時はデータ通信は比較的繋がりやすい
- LINEMOでも災害時伝言板を使える
ラインモでも緊急速報メールに対応しており、繋がりやすさもソフトバンクと同じなので、災害時のことを考えても安心して契約することができます。
災害時は電話回線がパンクし、電話が繋がりにくくなることが多いですが、ライントークやメールなどで家族と連絡を取り合うことができます。
また、家族や知人とライン通話をする方もいらっしゃると思いますが、ラインモならLINEアプリがカウントフリーなので、データ残量を気にせず通話することができます。
LINEMOは3GB月々990円、プラスLINEギガフリーで契約でき、大手キャリアよりかなり通信料金を減らすことができます。また回線の品質や速度もソフトバンク回線をそのまま使っているので、格安SIMのように速度が落ちることもほとんどありません。
ぜひこの機会に検討し、高すぎる携帯電話代を節約していきましょう!