povo2.0にはデメリットもあります。契約した後に後悔しないように、現在もあるデメリットとpovo1.0時代と比べて克服できたデメリットについても解説します。
2021年9月に生まれ変わったpovo2.0
2021年9月にpovoはpovo2.0として生まれ変わりました。
povo1.0は制約も多くただ20GBワンプランで様々な方に最適とはとてもいいにくいプランでしたが、povo2.0は色々な工夫がなされ、またpovo1.0でできなかったこともできるようになりつつあります。
重大デメリット(povo2.0編)
ずっと0円では使えない
povo2.0は基本料金が0円で、自分に必要なオプションだけを購入できるトッピング制になりました。しかし楽天モバイルの旧プランのように、ずっと0円で使うことはできません。
0円で使えるのは180日間で、それ以上使う場合は有料トッピングの購入が必要になります。購入がなかった場合は、事前告知の上、利用停止、そして強制解約になってしまいます。
そのため回線を維持するためには180日に最低1回以上の課金が必要とになります。
トッピングの購入が面倒
基本プランではデータ通信速度が低い、通話料が高いなど利用が実用的ではありません。そのためトッピングを購入するのですが、毎月購入するギガなどは毎月手動で購入する必要があります。
これは便利な反面、毎月となるとやや面倒です。データ量も継続購入制度ができるとよいですね。
最小プランは3GBから
最小量のプランは3GBの990円(有効期限30日間)です。1GBもあるのですが、こちらは有効期限が7日間となっているので、1ヶ月は使えません。
月に3GBも使わない方にとって、3GBが最低容量なのはもったいないですね。1GBで30日有効なプランができるのを待ちたいところです。
1GB | 390円(7日間) |
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3GB | 990円(30日間) |
20GB | 2,700円(30日間) |
60GB | 6,490円(90日間) |
150GB | 12,980円(180日間) |
24時間データ使い放題 | 330円(24時間) |
5分間かけ放題 | 550円(1ヶ月間) |
無制限かけ放題 | 1,650円(1ヶ月間) |
中間容量プランがない
povo2.0は小容量として3GBプラン、大容量として20GBプランがあるのですが、10GB程度の中間容量プランがありません。そのため4~10GBですむという方も20GBプランを買わざるを得ません。
こちらも中容量プランができるのを期待したいですね。
かけ放題なしでは通話料金が高い
povo2.0はかけ放題がとても安いのですが、かけ放題がないと通話料金は30秒22円とキャリアと同じ高い価格です。最近では30秒11円の格安SIMも増えているので、通話料金が下がるのを期待したいところです。
通話料金 | 30秒22円 |
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基本料金に無料通話はない
基本料金は0円で従って無料通話というものはありません。かけ放題(5分間がなんどでも550円、または無制限が1,650円)に入らない限り、通話料金は30秒22円かかります。
端末の取り扱いがない
povo2.0はスマホ端末の取り扱いがありません。そのため使うスマホ端末は自分で用意する必要があります。
自分でスマホを用意する際は、SIMロックの解除や電波(対応バンド)の一致を確認しないといけないので、少し障壁が高くなります。なお、公式サイトではpovo事務局が動作を確認した「動作確認済み端末」を公開しているので、そちらでチェックするとよいでしょう。
支払いはクレジットカードのみ
支払いはクレジットカードのみです。デビットカードや口座振替などは対応していないので、お持ちでない方は、何らかのクレジットカードを開設する必要があります。
マイナンバーカードか運転免許証が必須
povo2.0では本人確認にマイナンバーカード(個人番号カート)または運転免許証が必須となります。保険証やその他の本人確認書類は無効なので、お持ちでない方は契約することができません。
データの繰り越しができない
povo2.0のトッピングで購入したデータは、通常の格安SIMなどでいう余ったデータの繰り越しということができません。30日なら30日間の有効期限できっちり消滅しますので注意が必要です。
留守番電話がない
2022年6月現時点、povo2.0では留守番電話の機能がありません。留守番電話を使いたい場合は、他の格安SIMを選ぶ必要があります。
家族割・光割がない
povo2.0は他の格安SIMのように家族割引や光回線セット割がありません。
そのことで大幅に値引きされるSIM回線に比べると劣って感じられるかもしれませんが、しかしそもそもの料金が基本料金0円、月3GBが990円という最低ラインの価格なので、家族割などのある格安SIMより結果的に安くなる可能性があります。
海外ローミングに非対応
残念なことに、2022年6年現在もpovoは海外ローミングに非対応です。海外ローミングは格安SIMでも可能な所が多いので、対応に期待したい所です。
Lineの年齢認証に非対応
LineアプリのID検索には年齢認証が必要ですが、povo2.0は非対応です。このためキャリア時代(ドコモ・au・ソフトバンクに居る間)に年齢認証を済ませておくか、ワイモバイルなど対応している格安SIMで行う必要があります。
定則モードは最大128kbps
高速データ通信を使い切った場合の低速モードは128kbpsです。これは格安SIMでも速度制限時200~300kbpsが出る中、低い速度です。また128kbpsは最大の数字で、実際には32~100kbps程度しか出ないので、ネット閲覧などもほぼできません。
povo1.0と同じ点
オンラインでしか申し込めない
povoはオンライン専用プランのため、povo1.0に引き続きオンラインでしか申し込めません。またドコモのahamo(アハモ)のように有料での申し込み店頭サポートもありません。
アフターサービスはネットのみ
アフターサービス・サポートもネットのみです。チャット・メールサポートで電話対応もありませんので、問題発生時には自分で対処できるという方向けですね。
名義変更(譲渡)ができない
重要な点として、回線契約後の名義変更はできない点が挙げられます。例えば親が契約して子供に貸しており、子供が成人して本人名義に変更したいと言った場合にそれは不可能ということです。その場合は一旦解約して、新たに契約し直す必要があります。
povo1.0からの克服点
povo1.0から改善したデメリットもたくさんあります。
基本料金が無料になった
povo2.0では基本料金が無料になりました。povo1.0では使用するかどうかに関わらず、強制的に20GBのデータが付与され3,000円近い基本料金が発生したので、大きな改善点です。
プランの自由度が上がった
povo1.0は20GBプラン専用で他に選びようが無かったのですが、povo2.0では、1GBから150GBまで様々なプランが作られ、自分に合ったものを購入できるようになりました。
キャリアメールの持ち運びが可能に
2021年12月から、キャリアメールがオンライン専用プランでも使える「キャリアメール持ち運び」機能が提供されるようになりました。そのためauやドコモ、ソフトバンクで使っていたキャリアメールを、そのままpovoでも使うことができます。
格安SIMと互角の安さに
キャリアの回線をそのまま使った高品質のpovoも、格安SIMと互角の安さに様変わりしました。
povo2.0は3GBで990円、同じくソフトバンクのオンライン専用プランであるLINEMOも3GBで990円、格安SIMではIIJmioが4GBで990円、OCNモバイルも3GBが990円、ワイモバイルが2回線目から3GBで990円など、同一価格帯で並んでいます。
故障サポートもつけられる
povo2.0では月830円でスマホ故障サポートも付けることができます。
これはあらかじめ登録しておいたスマホが壊れた際に低価格で同一端末と交換してもらえるものです。月額料金はやや割高ですが、故障、破損、水漏れなどにも対応しており、端末を壊しやすい方にとっては安心できるサービスとなっています。
未成年も契約できる
povo2.0は13歳以上の未成年者も自分名義で契約することができるようになりました。
povoを含む格安SIMは一般的に譲渡(名義変更)ができないので、本人名義で最初から契約しないと後々自分名義にしたくなった時に困ってしまいますが、13歳以上なら本人名義で契約できるので、その心配がありません。
なお、契約時には未成年者本人の個人番号カード(マイナンバーカード)と家族名義のクレジットカードが必要です。
あんしんフィルターが付けられる
子供がスマホをもつとフィルタリングや使いすぎが気になります。
未成年者がスマホでインターネットをする場合、フィルタリングサービスが義務づけられており、povoでもあんしんフィルターfor au というサービスが無料で付けられます。これには強度を変えられるフィルタリングや時間制限機能、アプリ制限機能などがありますので、安心して子供にスマホをもたせられます。
容量チャージの幅が広がった
正確にはpovo2.0にはチャージの概念はないのですが、1GB、3GB、20GB、60GB、150GBのギガ数を選ぶことができるので、少ない量から、またデータをたくさん使う方は割安にギガ数を追加することができるようになりました。
通話のみの契約もできる
基本料金は0円で自分に必要なオプションだけを購入できるので、通話のみ、かけ放題料金のみを支払う、電話専用回線として契約することも可能です。
キャリア決済ができる予定
povo2.0ではキャリア決済が利用できるようになる予定です。
povo2.0のデメリットまとめ
povo2.0にはデメリットもあります。
- そもそも契約できない(カードや書類などが用意できない)
- 基本料金が0円でもずっと0円では使えない
- 留守番電話がない
- オンライン専用プランなのでサポートが弱い
など致命的なデメリットがあるのも事実です。
しかしそれ以外では致命的なデメリットはなく、au回線と同じエリア・速度でつながり、お昼の速度低下などもau回線がパンクしない限り起こりません。
auなど大手キャリアを契約中の方も多いと思いますが、月額4,000円以上払っているケースも少なくないと思います。povoならauと同じ回線で、値段だけ下がるのですから、とてもお得です。また必要に応じたデータ・通話の購入ができて便利です。
この機会にぜひ、料金を見直しお得に節約できるpovo(オンライン専用プラン)への乗り換えを検討してみてください!