楽天モバイルとahamo大盛りはどちらがお得？料金や特徴を比較

このページは現在楽天モバイルを契約している方向けのページです。楽天モバイルのプランである「Rakuten Unlimit VII」と、ドコモの100GBまで使えるオンライン専用プランのahamo大盛りはどちらがお得なのでしょうか？まず料金プランや特徴を比較、そして取り扱い端末のラインナップや、乗り換える時の注意点など徹底的に比較しました。

ahamo大盛りのスペック

画像出典：https://ahamo.com/special/oomori/

ahamoは20GBを月額2,970円で使うことができるサービスですが、それに「大盛りオプション」を付けることでさらにたくさんの容量をお得に契約できるものです。

ahamo大盛りでは、プラス1,980円で80GBという大容量を追加することができます。基本料金と合わせて合計月4,950円（2,970円+1,980円）で100GB（20GB+80GB）を使うことができ、実質無制限プランに近い使い方ができます。

さらにテザリングの制限もなく、容量いっぱい使うことができ、大盛り時は100GBのテザリングが可能になります。

そして気になる混雑時の速度制限ですが、「時間帯による制限もなし」と公式サイトに明記されています

また大盛りはオプションなので、付けたくない月はなしでOKです。そうすれば20GB（2,970円）となります。必要に応じて5月と6月は大盛り（+1,980円で4,950円）、7月は大盛りオプションなし（2,970円）、などの使い方ができます。

	ahamo	大盛りオプション	ahamo+大盛り
料金	2,970円	1,980円	4,950円
高速データ容量	20GB	80GB	100GB
容量超過時速度	1Mbps	1Mbps	1Mbps
テザリング容量	20GB	80GB	100GB
海外ローミング容量	20GB	20GB	20GB
データ追加（チャージ）	550円/1GB	550円/1GB	550円/1GB
無料通話	5分間以内	5分間以内	5分間以内
時間帯による制限	なし	なし	なし

ahamoの料金プラン

ahamoのスペック表
ahamo	20GB
月額料金	2,970円
20GB超過後	最大1Mbps
無料通話	あり
申し込み方法	オンラインのみ
サービス	オンラインのみ
回線	4G（LTE）/5G
海外利用	ローミング20GBまで無料
5分かけ放題	基本料金に込み
完全かけ放題	+1,100円
テザリング	無料で20GBまで
家族割引	なし（カウントあり）
キャリアメール	引き継ぎ可
電話番号引き継ぎ（MNP）	対応
故障時対応	店頭・オンライン
契約縛り・違約金	なし
契約事務手数料	無料

エリアと速度

エリアはドコモと同じです。4Gサービス他に対応地域では5G通信も行えます。ドコモは人口カバー率99.9%で、全国の広い範囲で繋がります。

またドコモと同じ回線を使っているため、通信速度もドコモと同じです。格安SIMではドコモの回線を借りている所がありますが、ahamoは直接ドコモの回線を使っているため、格安SIMのようにお昼時間などの速度低下がありません。

また楽天モバイルは繋がりにくいといわれていますが、それにはプラチナバンドの問題があります。プラチナバンドとは、地下や郊外、ビル内などでも電波が繋がりやすい周波数帯のことです。

楽天モバイルは後から大手携帯電話会社となったため、プラチナバンドを割り当ててもらえず、ドコモ・au・ソフトバンクに占領されてしまっています。また基地局の整備も遅れを取っています。楽天モバイルの繋がりにくさはそれ故です。

テザリング

ahamoのメリットの一つに、テザリングの制限が小さいことがあげられます。テザリングは容量一杯まで行うことができ、通常のahamoなら20GBまで、ahamo大盛りオプションを付けた際はプラス80GB（合計100GB）まで可能になります。

機種ラインナップ

ahamoはオンライン専用プランのため、機種のラインナップが少ないです。当初は3種類だったものが、2022年7月現在6種類に増え、最新iPhoneの取り扱い、その他Android機の取り扱いがあります。いずれも5G対応機種です。

端末	価格
iPhone 13	47,740円～
iPhone SE	11,310円～
Galaxy S22 SC-51C	67,892円～
Galaxy S20 SC-51A	57,200円～
Xperia 1 II SO-51A	68,200円～
AQUOS wish2 SH-51C	5,500円～

楽天モバイルのスペック

画像出典：https://network.mobile.rakuten.co.jp/

楽天モバイルはワンプラン、使った量に応じて課金される従量制のプランです。

3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GB以上無制限で3,278円のプランで使用に応じて自動的に料金が変動します。

楽天モバイル Rakuten Unlimit VII
3GBまで	1,078円
20GBまで	2,178円
20GB以上	3,278円

楽天モバイルのスペック表
無料通話	なし
申し込み方法	店頭・オンライン
サービス	店頭・オンライン・電話
回線	4G（LTE）/5G
海外利用	込み　2GBまで
15分以内かけ放題	+1,100円
テザリング	無制限　※速度制限がかかる場合もあり
契約容量超過後	auローミングエリアは5GBまで以降660円/1GB
家族割引	なし
キャリアメール	引き継ぎ可
電話番号引き継ぎ（MNP）	対応
故障時対応	店頭・オンライン
契約縛り・違約金	なし
契約事務手数料	無料

ahamo大盛りとの違いは？

①使える容量の違い

まず、使える容量の違いがあります。楽天モバイルUnlimitでは3GB、20GB、20GB以上の区切りがあって使った容量に応じて料金が変わるのに対し、ahamoは通常のプランで20GB、大盛りオプション適用時100GBまでと固定制です。

20GBを下回る場合も、超える場合も料金は楽天モバイルのほうが安く済みます。ただしこれは楽天回線の場合であり、auローミングエリア（パートナー回線）では高速データは5GBまでしか使えず、以後高速で使いたい場合はチャージが必要になり、追加容量は660円/1GBかかります。

ahamoの大盛りはオプションなので、付けたくない月はなしでOKです。そうすれば20GB（2,970円）となります。必要に応じて5月と6月は大盛り（+1,980円で4,950円）、7月は大盛りオプションなし（2,970円）、などの使い方ができます。

②テザリングの違い

テザリング量は楽天モバイルが無制限、ahamoが最大100GBまでです。楽天モバイルは無制限プランでテザリングも基本無制限ですが、回線を圧迫する大量の通信を行った場合は、速度制御がかかる場合があります。

ahamoは20GB中20GBまで、大盛りオプション適用時は100GB（追加料金1,980円で80GBプラスする）までテザリングが可能です。

楽天モバイル回線では低速モードはありませんが、auローミング時は5GBを超えると最大1Mbpsに制限されます。ahamoも容量を超えた場合最大1MBpsに低速化します。

③時間帯による制限の違い

公式サイトによるとahamoは時間帯による制限がありません。

一方の楽天モバイルの場合、公平なサービス提供のため速度制御する場合があります。

④海外ローミングの違い

ahamoは海外ローミングが基本料金に込みになっており、20GBまで無料で行うことができます。また足りなくなった場合は1GB 550円のチャージで高速データに戻すことができます。なお大盛り時でも海外ローミングは20GBまでとなります。

楽天モバイルも海外ローミングは申し込み不要で2GBまで使うことができます。2GBを超えて高速データを使いたい場合は、500円/1GBで追加できます。

カバーしている地域にも差があり、ahamoは日本人の渡航先の95%をカバー（83カ国・地域）、楽天モバイルは66カ国・地域に対応しています。カバーエリアと料金共にahamoのほうが広く・安いことが分かります。

⑤通話・かけ放題の費用

楽天モバイルには無料通話はなく、通話オプションは別に契約する必要があります。

楽天モバイルには15分間かけ放題の「15分（標準）通話かけ放題」が月々1,100円で加入できます。無制限のかけ放題プランは今の所ありません。

一方ahamoは無料通話があり5分以内通話が無料、24時間かけ放題は月額+1,100円です。

無料通話がないため電話をよくする方にとっては楽天モバイルはやや割高で、ahamoのほうが安くかけ放題ができることが分かります。

※楽天モバイルでは楽天リンクというアプリで国内通話を無料にできるサービスがありますが、通話品質が若干低下（通常の携帯電話回線網ではない）するため、ここでは除外しています。

⑥申し込み方法・サポートの違い

重要な点として、申し込み方法とサポートの方法に差があります。

楽天モバイルのUnlimit VIIはオンライン専用プランではないため、店頭で契約し、分からない所なども対面でサポートしてもらうことが可能です。

一方ahamoはオンライン専用プランといい、店頭での契約や対面サポートが削られています。そのためネットでしか申し込めず、電話対応もドコモ店舗でのサポートもありません。

ahamoは困ったときはオンラインのチャット、またはメールでの問い合わせのみとなります。そのためスマホに詳しくない方には、利用が難しいでしょう。

⑦取り扱い機種数の違い

取り扱い機種の数にも大きな差があります。

楽天モバイルではiPhone、スマートフォン（Android）、Wi-Fiルーター、楽天オリジナル端末など様々な種類から選ぶことができます。またMNP乗り換えではかなり割安に購入することができます。（ポイント還元による）

一方ahamoはiPhoneが2種類とAndroidが4種類の6種類からしか選べません。

最新iPhoneを買いたい場合、たくさんの種類から選んで買うには楽天モバイルのほうが適しています。

※ただ、ドコモオンラインストアでは、ahamoの契約者も端末のみを購入することが可能なので、ahamo公式サイトで販売されている端末以外を買いたい場合、こちらで購入する方法もあります。

注意点

ahamoと楽天モバイルの最大の違いと注意点は、楽天モバイルは店舗で普通に契約できるプランであることに対し、ahamoはオンライン専用プランという制限付きのプランだという点です。

ahamoは楽天モバイルと比較するとサービスが多いように見えますが、ネットでしか申し込めない、サポートは期待できないという大きな制約があります。唯一のチャットでの問い合わせも、混雑していて受け付けられないことも多いです。

スマホの知識が少ない方、高齢で自分でスマホの設定ができない方などにとってはahamoの契約と利用が難しいです。ネットで検索して自力で問題を解決できる方向けのプランです。

よくショップに問い合わせたり、機種をみながら検討したい場合は、楽天モバイルのほうがおすすめです。

またドコモに乗り換えてドコモの手厚いサポートを受ける必要がある場合は、ドコモの通常のプランである、ギガホ・ギガライトなどの契約をおすすめします。

どちらが最適？

楽天モバイルが向いている方

ahamo大盛りが向いている方

以上楽天モバイルとahamoの特徴を比べてみました。どちらもはっきりした違いがあり、向いている方と不向きの方が分かれることが明らかになりました。

ahamoへの乗り換え方法

SIMロックの解除

楽天モバイルで購入した端末はSIMロックがかかっていないので、そのまま使うことができます。

iPhoneは全てのキャリアの電波に対応しているので、相性問題なくそのまま使えますが、Android端末の場合は電波の対応が機種によって異なり、ドコモでは使えない、使えても繋がりづらいといった現象を起こすことがあります。

そのため、ドコモの対応バンドに対応しているか確認する必要があります。相性確認に自信がなかったり、繋がるか不安がある場合は、ahamoの公式サイトやドコモのオンラインストアで販売されている端末を購入したほうがよいでしょう。

必要なものを揃える

本人確認書類は運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証（+補助書類）、運転経歴証明書などです。クレジットカードか銀行口座は本人名義のものを用意するようにしてください。

MNP予約番号はmy楽天モバイルから入手します。またdアカウント（ドコモアカウント、発行無料）とキャリアメールでないメールアドレスが必要になります。）

乗り換えにかかる費用

楽天モバイルは契約縛りがなく、解約金（違約金）、MNP転出料などが一切無料です。

またahamoを契約する際の契約事務手数料も無料ですので、費用無料で乗り換えることができます。

ただし機種分割料金を払い終わっていない場合、引き続き払う必要があります。

また楽天モバイルの月額料金は解約月も使った分だけ（3GBまで、20GBまで、20GB以上）の請求がされ、ahamoでは日割り計算が行われます。

実際に申し込み

申し込みの流れは以下のようになります。

MNP予約番号は有効期限が15日間なので、必要書類を先に揃えるようにしてください。揃ってからmy楽天モバイルからMNP予約番号の発行を行います。

MNP予約番号を取得したらahamoのページから「docomoを契約していない方」を選択して、SIMやスマホを選び、MNP予約番号やお届け先住所などを入力します。

申し込みが完了し無事本人確認・審査が完了したらSIMやスマホが発送されるので、到着を待ちます。

到着したらahamo公式サイトまたはアプリから切り替え・開通の手続きを行います。

ahamoのSIMが使えるようになったら、スマホに挿し必要に応じてAPN設定を行います。（iPhoneの場合はSIMを挿すだけで使えるようになることが多いです。Androidの場合は設定→モバイルネットワーク→アクセスポイント名→spmode.ne.jpを選ぶか追加します。）

楽天モバイルとahamo大盛りの比較まとめ

楽天モバイルとahamo大盛りにはそれぞれ特徴があり、向いている方と不向きな方がはっきり分かれることが分かりました。

楽天モバイルでは3GBまでは1,078円で使うことができ、20GB以下だった月は2,178円、20GB以上で3,278円となります。ahamoは20GBまで2,970円、100GB使いたい場合はプラス1,980円の4,950円で使えます。

3GBで済む方は楽天モバイルのほうが断然お得です。そして20GBまでの場合も楽天モバイルのほうが安いです。20GBを大きく超える場合は、楽天なら無制限で3,278円なのに対し、ahamoは+1,980円で合計4,950円と楽天モバイルより高くなります。ただ100GBまで利用可能になります。また月によってデータ容量が上下する場合は大盛りオプションを付け外しすることで、あまり使わない月は適宜節約可能です。

またテザリング容量はどちらも実質無制限に近く、楽天モバイルではテザリングは無制限に可能でahamoは100GBまで利用できます。

楽天モバイルの繋がりに問題がない方は、このまま楽天モバイルにとどまる方がお得です。そうでない方は契約を見直し、お得で繋がりやすいオンライン専用プラン（ahamo）を検討してみてください。