au以外の他社で販売されたスマホ(ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイル・格安SIM・UQモバイル・ワイモバイル)をpovoで使いたい場合、使えるかどうかまた使用するにはどうしたら良いのかについて解説しています。
目次
iPhoneとAndroid端末で大きな違い
au回線を使っているpovo2.0では、使える他社の端末の種類がiPhoneとAndroid端末で大きく異なります。それはauの対応している対応周波数がドコモ、ソフトバンクと異なるためです。
iPhoneでは広く世界の電波に対応し、従って日本のキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の全てに対応しているため、古すぎないこととSIMロックの解除がなされていれば他社の発売品でも問題なく使えます。
しかしAndroid端末は各キャリアが端末を販売しているため、自社の回線にしか対応していないものが多いためです。
そこでこのページではiPhoneとAndroid端末に分けて詳しく解説しています。
iPhoneの場合
結論からですが、iPhoneはiPhone 6s以降のものであれば、povoで使うことができます。またSIMを入れることができるCellularモデル(セルラーモデル)のiPadもiPad(5世代)以降であれば使うことができます。
動作確認済み端末一覧
povoではpovoのSIMが正常に使えるかどうかを調べて「動作確認済み端末リスト(対応端末)」を公開しています。それをチェックしてみましょう。
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11
- iPhone XR
- iPhone XS Max
- iPhone XS
- iPhone X
- iPhone 8 Plus
- iPhone 8
- iPhone 7 Plus
- iPhone 7
- iPhone SE (第1世代)
- iPhone 6s Plus
- iPhone 6s
- iPad Air(第5世代)
- iPad(第9世代)
- iPad mini(第6世代)
- 11インチ iPad Pro(第3世代)
- 12.9インチ iPad Pro(第5世代)
- iPad Air(第4世代)
- iPad(第8世代)
- 11インチ iPad Pro(第2世代)
- 12.9インチ iPad Pro(第4世代)
- iPad(第7世代)
- iPad Air(第3世代)
- iPad mini(第5世代)
- 11インチ iPad Pro(第1世代)
- 12.9インチ iPad Pro(第3世代)
- iPad(第6世代)
- 10.5インチ iPad Pro
- 12.9インチ iPad Pro(第2世代)
- iPad(第5世代)
- 9.7インチ iPad Pro
- 12.9インチiPad Pro(第1世代)
- iPad mini(第4世代)
全キャリアが使える
iPhone、iPadは広く世界の電波に対応しているため、au以外で販売されていたドコモ・ソフトバンク・楽天モバイル・ワイモバイル・UQモバイル・格安SIM・AppleストアのSIMフリー機の全てがpovoで使用可能です。
SIMロックの解除が必要
ただしau以外で販売された端末は、SIMロックがかかっている場合があり、その場合はSIMロックの解除が必要になります。
- ドコモ→ロック解除必要
- ソフトバンク→必要
- ワイモバイル→必要
- 楽天モバイル→ロック解除不要
- 格安SIM→ロック解除不要
プロファイルのインストール
povoでiPhone、iPadを利用するには、povoの構成プロファイルをダウンロード・インストールする必要がある場合があります。最新機種では自動で設定される場合もあります。
Android端末の場合
3年以上前の端末は使えない可能性大
結論からですが、Android端末の場合は使えない場合と使える場合があります。
また動作確認にも音声通話・SMS・モバイルデータ・テザリング・5Gなど各種の項目があり、全て確認しないと通話はできるがSMSが送受信できない、テザリングができないなど、一部の動作ができないことがあるため、しっかりチェックする必要があります。
まずざっくりとですが、3年以上前の古い端末はpovoで使えない可能性が高くなります。新しい機種は使える確率が高くなりますが、電波の一部が対応しておらず、繋がりにくいなどのトラブルが発生する場合があります。
動作確認済み端末リストをチェックする
それではどうすればよいのでしょうか?
povoは公式サイトでpovoのSIMが正常に使えるかどうかを調べて「動作確認済み端末リスト(対応端末)」を公開しています。それを確認してみましょう。
画像出典:povo公式サイト
まず物理SIMカードかeSIMかを決定し、Androidを押します。適宜キャリア・メーカーを指定して検索してみましょう。
ここでリストに使いたい端末が載っていれば、povoが公式に動作を確認しているので安心して使うことができます。
載っていない場合は使えない?
ところが、povoの動作確認済み端末リストはまだ、未確認のものが多く、自分の端末が載っていない場合があります。
その場合はpovoで使うことができないのでしょうか?
実は載っていないものの、使えるという場合もあります。
SNSで検索してみると、povoで使えた、使えなかったといった実際を確認することも可能です。(ただその情報が必ずしも正しい訳ではないので注意が必要です。)
実際に使えるかどうかは、個別にその端末がpovoの回線(au)に適合しているか、自分で確認する必要があります。以下に記載している確認方法は、povoの公式の情報ではなく、自己責任になります。
乗り換え後、万一使えなかったとしても、当サイトは責任を負えないので、あらかじめご了承ください。
各社のスマホの特徴と確認方法(Android編)
ドコモ・ソフトバンク・ワイモバイルの端末
画像出典:docomo 公式twitter
画像出典:ソフトバンク公式twitter
まずドコモ・ソフトバンク・ワイモバイルの端末の場合を考えてみます。
ドコモ・ソフトバンク(ワイモバイル含む)はauと対応バンドが異なるため、使える可能性は低くなります。また使えても一部の電波に対応しておらず田舎やビルの中などで繋がりにくいといったトラブルが起こる可能性があります。
- ドコモ→対応バンド要確認
- ソフトバンク→対応バンド要確認
- ワイモバイル→対応バンド要確認
※ワイモバイルはソフトバンクの電波をそのまま使っているため、ソフトバンクと同じ扱いでOKです。
またドコモ・ソフトバンク・ワイモバイルではSIMロックがかかっている可能性が高いため、SIMロックの解除が必要です。
- ドコモ→ロック解除必要
- ソフトバンク→ロック解除必要
- ワイモバイル→ロック解除必要
UQモバイル・au回線の格安SIMの端末
画像出典:UQ Wimax
UQモバイルとau回線の格安SIMで使える、販売されていた端末はpovoでも使える可能性が高くなります。それはUQモバイルもau回線系の格安SIM(IIJmio・mineoなど)もauの回線を使っているためです。
UQモバイル・au回線の格安SIMで使える端末はau回線の通話・データ通信・SMS・テザリングなどの動作確認がとれているので、電波の相性やauVoLTEの問題をクリアしているケースが多いです。
- UQモバイル→対応バンド念のため確認
- au回線の格安SIM→対応バンド念のため確認
またSIMロックの解除は不要です。
- UQモバイル→ロック解除不要
- 格安SIM→ロック解除不要
楽天モバイルの端末
画像出典:楽天モバイル
楽天モバイルはauと対応バンドが異なるものの、パートナーエリアはau回線をローミングしているため、auの回線もカバーしている端末を販売していることが多いです。そのため、povo(au)で使える可能性も高くなります。
対応バンド・auVoLTEの対応を確認した上で、そのまま使うことができます。楽天モバイルで販売された端末はSIMロックはかかっていないため、SIMロックの解除は不要です。
- 楽天モバイル→対応バンド要確認
- 楽天モバイル→ロック解除不要
SIMフリー端末
SIMロックフリー端末はSIMロックはかかっていないものの、au回線(バンド)に対応しているかの確認が必要です。
- SIMフリー端末→対応バンド要確認
- SIMフリー端末→ロック解除不要
SIMロックの解除
SIMロックの解除方法はざっくりと以下のようになります。
SIMロックが解除できる条件
- 2015年5月以降に発売された端末
- ネットワーク利用制限が×でないもの
- 水濡れなど故障していないもの
SIMロックの解除方法
- 自分で解除する(マイページ)
- ドコモ・ソフトバンク・ワイモバイル店舗で解除する
- 中古端末のSIMロック解除をする
詳細は別ページで解説しています。
対応バンド(周波数)の確認(LTE)
対応周波数(バンド)がauのものに対応していないと使うことができません。
auの対応バンドは以下のようになっています。
4G回線(LTE) | |
---|---|
Band 1 (2.1GHz) | 主要バンドで必須 |
Band 3 (1.7~1.8GHz) | 必須ではない |
Band 11 (1.7GHz) | 必須ではない |
Band 18/26 (800MHz) | プラチナバンドで必須(26は18を内包) |
Band 28 (700MHz) | 必須ではない |
Band 42 (3.5GHz) | 必須ではない |
通話の対応 | |
au VoLTE | 音声通話のため必須 |
※赤は必須バンド(必須バンドに対応していれば問題無く使える)
この中で赤字の所が必須バンド、黒字の所はあると便利なバンドです。最低赤字の所があっていれば、au回線(povo)で使うことができます。
バンド1(Band 1)はドコモ・ソフトバンクでも使っているため、必ず対応しています。
問題はプラチナバンドのBand 26またはBand 18への対応です。
Band 26に対応している場合、Band 18を内包しているためBand 18が書いていなくても問題ありません。またBand 18に対応していれば、Band 26は書いていなくても問題ありません。
プラチナバンドの部分が欠けてしまうと完全に使えなくなるわけではありませんが、田舎で繋がりにくい、ビルの中や地下で繋がりにくいといったトラブルが起こりやすくなります。
対応バンド(周波数)の確認(5G)
povoは5Gサービスを提供していますが、5Gサービスを使うためには、5G対応端末で5G対応エリアにいる必要があります。
5G回線 | |
---|---|
n77 | sub-6(遅いが繋がりやすい) |
n78 | sub-6(遅いが繋がりやすい) |
n257 | ミリ波(速いが繋がりにくい) |
3Gの終了と通信方式の一致問題について
以前auはドコモ・ソフトバンクと通信方式が異なるため、バンドがあっていても使えないといういことがありましたが、これは3G回線のケースです。
auでは他社に先駆けて2022年3月31日に3G通信のサービス(CDMA 1X WIN)を停止したため、通信方式で問題が起こることはなくなりました。
画像出典:au公式サイトより
ただし従って、3Gサービスの終了により3G専用対応端末は使えなくなりました。また、それによりauVoLTE非対応の4Gスマートフォンも使えなくなりました。(通話ができない)
auVoLTE対応の確認
3Gサービスが終了したため、電話をする際はVoLTEと呼ばれる仕組みで通話が実現されています。そのため、auの電話を使うにはauVoLTEに対応したスマホであることが必要です。
それを調べる方法は、各スマートフォンのメーカーページのスペック表を見る必要があります。
例えばこの機種では、auVoLTEに対応している記述があります。
Huawei P30 liteのau Volte対応状況
画像出典:Huawei公式サイトより
APNの設定
povoでAndroid端末を利用するには、povoのAPN設定(アクセスポイント名の設定)をする必要があります。スマホの「設定」→「モバイルネットワーク」→「モバイルデータ通信」→「アクセスポイント名(APN)」を以下のように設定します。
名前 | povo2.0 |
---|---|
APN | povo.jp |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
保存して設定を押し、モバイルネットワークが使えるようになったか確認します。
使えない場合
使おうとしていたスマホがpovoでは使えないと分かった場合は、新しいスマートフォンを入手する必要があります。
povoで使える端末を入手する方法については以下のページで詳しく解説しています。
他社のスマホをpovoで使えるか確認・利用する方法のまとめ
- iPhone・iPadはiPhone 6s以降、iPad 5世代以上で使える
- 他社の場合はSIMロックの解除が必要な場合も
- Android端末は種類により古いほど使える可能性が低い
- Android端末はバンドとauVoLTEの対応をチェックする
今、他社のiPhoneを使っているとしたら、バージョンが6s以降であれば、SIMロックの解除だけでpovoで使うことができます。Androidユーザはそのまま使うことは難しいかもしれませんが、今ではau対応のSIMフリー機が家電量販店などで安く手に入る機会も増えてきました。
まだまだauを始め、ドコモやソフトバンクも高額な料金が続いています。そのままでは正直もったいないです。povo2.0はauと同じ回線を使うため、通信品質が良く、お昼の速度低下などが非常に起こりづらいです。
つまりau回線そのままで料金だけ下げることができます。ぜひ乗り換えを検討してみましょう!